2010年04月25日

京都マラソンのコースは観光地を巡る

(2010.10.15追記)第1回京都マラソンコース検討会が開催されましたが、京都市は当初の計画を変更し、まちなかの観光スポットをめぐるコースではなく、市街地周辺をぐるっと回るコースを提案したようです。毎日新聞の記事「京都マラソン:当初構想見直しも 市民への影響考慮−−12年3月予定 /京都」追記終わり。

(2010.10.7追記)第1回京都マラソンコース検討会が開催されるそうです。出席は京都陸上競技協会と府警、市の予定です。追記終わり。

京都シティーハーフマラソンが中止となり、京都市は2012年3月の京都マラソン(フルマラソン)実施に向けて開催準備委員会を開いたそうです。(観光地巡る市民参加型目指す「京都マラソン」開催準備委が会合:京都新聞

記事では「北大路通や烏丸通、御池通、鴨川河川敷など、市内を縦横に走りつつ、大徳寺や南座、二条城などの観光名所前を通過するルートを想定」とありますが、未定のようです。おそらく「京都シティマラソン(仮称)」開催に向けたアンケートを元に考えられたのだと思います。

個人的に西大路太子道から西大路丸太町にかけての急なアップダウンは、駅伝やハーフマラソンでも勝負所となってきたので、ぜひ取り入れて欲しいなと思います。

ところで、気になるのが開催時期。ハーフマラソンが例年3月に行われてきたのでそのまま3月、という事なのだと思いますし、年度末の高齢行事との認識になっていた人もいるでしょうが、フルマラソンになる事で、交通規制の時間帯は多くなります。全体で2時間程度、各通りでは長くても1時間程度で済んでいた交通規制が、新聞記事に「大会時間は6時間を予定」とあり、ルート後半の通りでは2時間以上の交通規制となることもありえます。

年度末の忙しい時期に、たった1日とはいえ、数時間にわたり交通規制となる事の、マイナスの経済波及効果も調査して、他の時期も検討してほしいものです。コースも名称も距離も変わる事ですし、伝統や慣例を重んじる必要性は低いと思います。



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路上喫煙等禁止区域が拡大されます

京都駅南側のイオンモールKYOTO(旧名ヴィノワ)が、いよいよオープンしますが、時期を同じくして京都駅で2010世界禁煙デー啓発イベントが開催されます。こちらは地下街ポルタ西通り広場が会場です。

この事を知った時にあれ?と思ったのが、なぜ京都駅なんだろう?ということでした。

と言うのも、京都市は7月1日から上喫煙等禁止区域を拡大しします。それに併せて、止区域ののどこか、もしくは近くで禁煙の啓発イベントをすれば、禁止区域の周知も出来るのに、わざわざ離れた京都駅でなぜ?という疑問でした。

ちなみに、このエリアで路上喫煙すると1千円の過料を徴収されます。2008年6月1日から徴収は行われていましたが、今回そのエリア(対象となる通り)が拡大となります。

今までも、路上喫煙禁止や過料を徴収されることを知らなかったという人もいたので、世界禁煙デーのイベントはちょうど良い機会だとも思いましたが、よく読むと、主催はNPO法人京都禁煙推進研究会、共催に京都市と京都府、ということで、実施する主体が別なので、しかたないことなのでしょう。

ところでイオンモールKYOTOつながり(?)で、現在京都市が京都駅南口駅前広場リニューアル計画」への意見を募集ししてます。一般車の駐車場をなくし、歩行者用のスペースとバス・タクシーなどの専用通路、スペースを整備するそうです。八条通の南側と南北自由通路をつなぐデッキは、財政の事情により断念したようです。

京都駅の南側は従来、八条口と呼ばれていると思っていましたが、京都市は南口としたいようです。初めて訪れる人にどちらがわかりやすいかという議論はありそうですが、複数の呼称があることが一番良くない気がするので、統一してほしいです。

posted by 吉永ゆうき at 12:15 | Comment(0) | 広報・情報公開

2010年04月14日

第3回京都市財政改革有識者会議の傍聴レポート

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2010年4月14日10時から12時@本能寺会館

傍聴席には12人。飲み物は疎水物語。

年末年始にあった前回から時間があいたと副市長。この間、22年度予算、交通局の財政健全化計画が市会で通った。

前回、6点の論点を設けたが、前回の議論を踏まえて加筆修正した。今日の議題は「低成長・少子高齢化時代、地域主権時代の受益者負担や公共投資のあり方の点検・検討」

資料説明終了時点で10時45分。以下、

「今後力をいれるべき分野の市民アンケート」は年齢で平坦化すべき。

受益者負担において京都市に訪れる人に負担を求めてはどうか。古都税は抵抗があるだろうが。

局ごとの配分が問題では? 取捨選択をオール京都として考えていかないと、各局別個に声をあげていくのでは一体として考えられていない。

次の世代につながる前向きな投資でなくてはならない。より大きなリターンを生む投資。単一的ではなく複眼的な投資効果を目指す。

財政再建団体はもとより早期健全化団体にはならないための数値目標の明確化、シミュレーションが必要。結果市民サービスの水準はこうなると示すべき。

市民アンケートで、削ってもいい、減らしても良いものを聞いてみては?

元金ベースでのプライマリーバランスは黒字化していない。年550億円から600億円の公債費発行では残高が減少しない。年間さらに50億円削減する必要がある。中期計画の見直しも必要。都市計画道路や市営住宅も計画時や整備当時の需要があるのかを考えて局ごとの公共投資の見直しが必要。

少子化を踏まえ、総額ではなく一人当たりの市債残高をこれ以上増やさない。

家計で生きるのに最低限必要な必要経費とそれ以外の必要経費を分けて考える必要がある。

住んでもらうための公共投資が必要。

吉永ゆうき的視点:市職員は市内に住むことを義務としては? 市職員の何割が市外に住んでいるのだろう。あと、次の世代に残すという意味では、物的公共資産ではなくて、市債残高が年度予算の1割以内という形の方がありがたい気もする。

吉永ゆうき的視点:受益者負担と公共投資が議題だが、後者はともかく前者の議論が少ない。それ以前に、そもそもの目標数値や絶対条件等の数値が必要との意見が多かった。

公共投資の優先順位だけではなく、時期、順番も検討が必要。保育所の待機児童解消は今しないと、子育て世代に京都に住んでもらえない。

京都のまちは日本の財産。日本全体にお願いするような仮称京都税の様な、特にお寺とか。M委員が委員になっていただいて良かった。

議論はここまで。今後は概ね月1回、次回は5月下旬を予定。

進行役から最後、副市長から挨拶をと振ったが、冒頭に挨拶していたので、シナリオ外だったようで、副市長あわてながら短く挨拶。


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2010年04月05日

基本計画審議会活性化部会とまちづくり部会の違い

2010年4月5日の午前中に第5回活性化部会、昼過ぎに第5回まちづくり部会が、いずれも本能寺文化会館ホールにて行われました。

同じ審議会の別部会なので、基本的には同様に進行されるのですが、いくつか違いに気づいたので書き連ねていきます。
議論方法
活性化部会では2グループに分かれそれぞれメインの分野を議論した後、進行役以外テーブルを交代してもう一方の分野を追加議論、最後に戻って元の分野を議論、とワールドカフェの様でした。一方まちづくり部会は全員の各分野を順に議論、といわゆる審議会という様でした。ただ非常にスピーディーでした。
委員の席レイアウト
活性化部会は、13人の委員で2テーブル、まちづくり部会は11人の委員でD字型の机配置でした。
飲み物
活性化部会では、リユースコップに2リットルペットボトルのお茶でしたが、まちづくり部会では紙コップに京都市の水道水からつくられた「京の水道 疏水物語」、加えて会場から紅茶(もしくはコーヒー)でした。
傍聴席の埋まり具合
活性化部会は2人の一般傍聴で、12席の傍聴者席にはだいぶ余裕がありましたが、まちづくり部会では3人の一般傍聴で、12席の傍聴者席はすべて埋まりました。理由は次項参照。
関係者人数
事務局席は同じだけ用意されてましたが、活性化部会では余裕があったのに、まちづくり部会ではすべて埋まり、傍聴者席まで及んでました。これは推測ですが、事務局が把握もしくは予想していた以上に関係部局の職員が待機もしくは見学に来たためだと思います。どの局から何人来るかをどういう手続きで決定し事務局に伝えられているのか、不明ですが、ひょっとしたら手続き無しで各部局独断なのかもしれません。なんせ、隣に部長さんが座ってますから。
進行役の人数
活性化部会は同時間帯に最多3人、まちづくり部会では最多でも1人でした。

ちなみに、両部会に共通していた部分である、議論の中身の形式ですが、これまでの議論を元に、各分野別(≠各部局別)方針の「分野名」「キャッチコピー」「基本方針」「現状・課題」「みんなで目指す10年後の姿」「政策指標」「市民と行政の役割分担と共汗」を事務局がたたき台としてまとめたので、その文言や方向性について議論する、意見を述べる、という形式でした。

この議論の結果は、1週間後の12日の融合委員会に提出される予定です。

posted by 吉永ゆうき at 16:00 | Comment(0) | 傍聴レポート

人事異動と組織改編が発表されています

京都市の4月1日付け人事異動組織改編3月31日付け退職が発表されています。組織改編について気になったところを書き連ねてみます。

発表は組織改編ではなく、正確には組織改正
正した(三省堂の辞書によると「間違っているものを改めた」「きちんと整えた」)わけではないと思うので、個人的には改編の方がしっくりくる。「整えた」にしても、今まで整ってなかったのかと言えば、そうではないハズ。「組織改正」と「組織改編」では改正の方が使用数は多いわけだが、改編にしている自治体もあるので、法律で決められているわけでもなさそう。気になる。
保健所は「保健センター」に
行政区ごとに設置している保健所を1箇所(保健福祉局の事業所)に統合して、行政区で事務を行うのは「保健センター」に。この実質の名称変更は周知を徹底しないと、従来保健所を利用していた人達に混乱が起きる可能性がある。
勤労福祉青少年課の体制を強化
これまでビックリするぐらい少人数だった。新設された「子ども・若者支援係長」が担当する「子ども・若者支援地域協議会の設置及び運営、子ども・若者計画の策定」の中身が気になる。
広報課の自主広報体制強化
「自主広報第一係長」と「自主広報第二係長」が設置されている。説明が無いので強化かどうか本当は不明。
農林業の担い手支援係長
「農業指導所」「京北農林事務所」からそれぞれ名称変更となった「農業振興センター」「京北農林業振興センター」に設置された。説明は無いので詳細不明。
岡崎地域活性化プロジェクトチームの設置
京都市動物園だけではなくて? 「岡崎地域活性化ビジョン」の策定とあるので、また審議会が設置されるのだろう。
観光案内標識アップグレードプロジェクトチームの設置
京(みやこ)のみちデザイン指針」とも関係するが、案内標識や路上の工作物にある文字の書体とサイズは統一して欲しい。様々な色使いがされていても、そこに使われている文字の書体とサイズが統一されていると、一般に想像される以上に整って見えるものだ。
「歩くまち・京都」推進本部の設置
鉄道・バス事業者との調整かと思いきや、庁内調整。由木副市長を筆頭に○○監、○○局長の名がずらりと並んでいるが、全局長ではなさそう。未確認。四条通や東大路通の戦略シンボルプロジェクトなど、「重要施策の実現に向けた具体的取組を検討する部会を設置」って、実現するでも検討するでもなくて「設置する」。2011年3月31日までに部会の設置さえすれば、検討が開始されなくても達成と言える。んー。でも「実現に向けた具体的なタイムスケジュールを早期に作成する」そうなので、意外と実現は早い?(行政が外部組織と協力して何かを実現する際に、スケジュールが決められるというのは、既にほぼ実現が内定している場合が多い)
京都市地下鉄5万人増客推進本部の設置
経営健全化計画策定したからには、「歩くまち」以上に実現しなければならないけど、「歩くまち」より実現は疑問視されているから、こちらでもトップの由木副市長は大変だ。ちなみに「実働部隊として具体的取組の実践プランを作成する」のは「各区のまちづくり推進課等の係長を中心に20人程度で結成」される「若手職員増客チーム」。それから、これに伴って副市長の担任事務も変更になっている。
知っている人が異動&退職
異動の方は課内だったり昇進だったりで順当(?)だが、退職の方はお世話になった課長が退職されていておどろいた。
posted by 吉永ゆうき at 00:34 | Comment(0) | 組織・人事

2010年04月01日

市が鳥丸線を売却、東酉線は現代の京町家にすると発表

22年度が今日から始まりましたが、市から予想外の発表がありました。


現在、市は多額の借金を抱えて財政難に苦しんでいますが、その要因の最たるものが市営地下鉄です。



この問題を解消するために、鳥丸線は車両、設備ともに近畿目本鉄道に売却し、東酉線は営業を終了し、現代の京町家に転用するというのです。



比較的順調な経営の鳥丸線を売却し、売却益での借金の減少はわからないでもありませんが、地下鉄と京町家とは相容れない気もするので、どうつながっているのか、市の発表を引用します。



細長いから京町家ですか。耐震性は確かにその通りですが、これで借金の解消に繋がるのか疑問です。歩くまちと言っているのに駐車場は必要なのでしょうか。そもそも歩きたくなるのではなく、必然的に歩かざるをえないのは、苦痛にしかならない気もします。インフルエンザは下火になったとはいえ、一日中日光が入らないのは衛生状態に不安が残りますし、ゴミの回収とかもどうするのでしょうか。


借金の解消についてよく調べてみると、東酉線全体を4000戸に区切り、1泊当たりの室料が1千万円とのこと。なんだ1万円なら興味本位で1泊してみるのもありかもと思いましたが、1「千」万円でした。一月だと約3億円。電車の営業をしないならもう少し抑えられると思いますが、やはり仲介のせいでしょうか。全室埋まるとはとても思えません。見込みの甘さを、また市会で指摘されそうです。


ちなみに、本日4月1日はエイプリルフールです。

posted by 吉永ゆうき at 22:21 | Comment(0) | このブログについて・その他