5月22日18時からサンサ右京にて。
傍聴席10席がちょうど全員埋まりました。報道席には市会議員も二人来ていました。委員の飲み物は疎水物語。
会議前に1時間ほど現地を視察があったそうです。
冒頭に市長挨拶、座長選出、市長から諮問。市から答申を求められているのは「立地を誘導する施設(又は機能分野)、ふさわしい都市計画条件、調和のために配慮すべき事項」。
市の方針が5つあります。
- 市全体の活性化
- 地下鉄増客
- 工業地域としての用途規制に捉われない
- 民間活力の活用を前提
- 一括活用
現地は、工業地域です。他に、高さ規制20m第4種高度地区、建坪率60%、容積率200%(御池通から25mまでは300%)の条件があります。工業地域は本来以下の物が建てられません。
- 幼稚園、小学校、中学校、高等学校
- 大学、高等専門学校、専修学校等
- 病院
- ホテル、旅館
- 劇場、映画館、演芸場、観覧場
- キャバレー、料理店、ナイトクラブ、
しかし、方針の通り、工業地域としての用途規制に捉われない議論が求められています。
また、浄水場は御池通の北側26000平米、南側32000平米の敷地がありますが、北側の内12000平米は浄水場廃止に伴うポンプ場の新設の用地となるので、今回対象となるのは、全てで46000平米となります。
以下、主な議論。初回なので、考えや感想など。
委員:地下がかなり深く掘られている。どういった物が建設可能か? 更地で渡すのか?>検討中。
委員:地下鉄については何円、何人分の増加を想定しているのか?>増客に資するという条件があるだけで、貸すか売却するかも含めて議論を踏まえて複合的に判断したい。価格も機能も考慮してほしい。
委員:京都市は今後どうなっていくのか?>市の基本計画が策定中。都市計画のマスタープランも改訂の準備中。
委員:今の時期なら売却より貸す方がいい。マンションやパチンコが手っとり早いが、そうでないなら大学や宿泊施設か。
委員:京都駅から20分以内と近い。京都市の外からも人が来るような教育施設、医療・健康施設。大型商業施設は転換期。よっぽどの施設でなければ商業施設で埋めるのは難しい。
委員:大学が地域に与えるものは大きい。大学だと税収増加につながりにくいという話も聞く。
委員:今は大学も学生を集めるのに苦労している。単に大学を持ってくればいいという話ではない。他にないような施設でないと難しい。
委員:教育と産業、研究の複合施設が良い。洛南新都は難しいのでこちらで先端施設を実現させた方が良さそう。
委員:地下の魅力的なコンクリートの施設を残せないか。昔、浄水場があったと見せられるように。赤煉瓦のように。
「今後の進め方」に議題が移る。
「月1回程度の会議で、8月までに案をまとめ、9月にパブコメ、10月に答申取りまとめの予定。市基本計画や右京区基本計画に反映される。」という市の提案。
異論は出ず、もとの活用方針の議論に戻る。
委員:先ほどの意見は面白い。産業遺産という考え方。
吉永ゆうき的視点:ここに水族館をつくるのはどうだろうか。京都駅-梅小路公園間の距離よりも駅に近いし、水の施設の遺構も活かせそう。
委員:民家が近接しているが、要望は来ているか?>基本的には無い。
委員:近隣以外からも要望がないか?>浄水場廃止の発表以降、何件か問い合わせはあったが、要望はない。
posted by 吉永ゆうき at 00:36
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山ノ内浄水場跡地