「外国人向けサイト「京都まごのて」 6カ国語で閲覧可能」で知りましたが、京都市観光協会が新たな観光ポータルサイト「京都まごのて」を開設しました。京都市内を扱う一般的な観光ポータルサイトとしては3つ目、外国人向けとしては4つ目となります。
京都市、もしくは京都市観光協会と、運営主体に違いはありますが、京都市内の観光情報を扱う公的サイトがかなりあるので、ここで整理・分類してみます。
総合サイト
まずは、対象を限定せず、観光情報を扱うサイトです。見る、遊ぶ、食べる、泊まる、買うなどのメインコンテンツは、いずれでも取り上げています。
- 「社団法人 京都市観光協会」
- 運営主体:京都市観光協会
- 主要コンテンツ:イベント情報、各観光情報サイトへのリンク、バナー
- 言語:日本語、英語(一部)
- 「京都観光オフィシャルサイト 京都観光Navi」
- 運営主体:京都市産業観光局観光部観光企画課
- 主要コンテンツ:花だより(梅、桜、紅葉他)、美術展、コンサート、地図から検索、モバイル版
- 言語:日本語、英語、フランス語、中国語(繁体字・簡体字)、ハングル
- 「京都まごのて」
- 運営主体:京都市観光協会
- 主要コンテンツ:用語・文化の説明(個々の飲食店ではなく、懐石料理とは、豆腐とは、といった説明)
- 言語:英語、フランス語、中国語(繁体字・簡体字)、ハングル、日本語
いずれも外国語でも情報を得られますが、対応度はまちまち。まごのてでは、デフォルトで英語表記です。観光協会のサイトが一番古く、サイトの作りも時代を感じさせますが、まごのてはリニューアル版といったところでしょうか。ちなみに、「京都市観光文化情報システム」というサイトを数年前(2007-2010)に京都市が運営していましたが、リニューアル後の現在は観光Naviに飛ばされます。「情報システム」には、行政区ごとの情報「京都逍遥」や、「情報網 洛中洛外」というのもありました。
対象特化型サイト
以下のサイトは、京都の観光を考える人の内、特定の層を対象に、内容を特化したサイトです。
- 「Kyoto Travel Guide
」 - 対象:外国人
- 運営主体:京都市観光協会
- 主要コンテンツ:観光情報というより旅行情報で、サイト内のIAも他とは違う
- 言語:英語、フランス語、中国語(繁体字・簡体字)、ハングル(日本語の情報は無い)
- 「Kyoto Winter Special」
- 対象:外国人
- 運営主体:京都市観光協会
- 主要コンテンツ:京都の冬の旅行情報
- 言語:英語、中国語(繁体字・簡体字)、ハングル(日本語の情報は無い)
- 「きょうと修学旅行ナビ」
- 対象:修学旅行生(事前学習等)、教職員
- 運営主体:京都市・京都市観光協会
- 主要コンテンツ:モデルコース、チケット、エリアマップ、アクセス情報、注意事項・マナー、生徒たちの安否情報や現地での様子を先生がレポート配信する「京都修学旅行日記」
- 言語:日本語
- 「京都ユニバーサル観光ナビ」
- 対象:不明(担当者の考える対象は思い当たるが、その対象者向けに作られていないので、ホントのところ誰を対象にしたいのかわからない。作成を請負った業者に色々と言いたい)
- 運営主体:京都市(京都ユニバーサルツーリズム事業担当部署)
- 主要コンテンツ:フラッシュが必要なので見られませんでした。(車いすなどで回ることができる観光モデルコースのバリア情報やトイレ情報、施設情報)
- 言語:日本語
- 「京都観光交通情報/京都市都市計画局 歩くまち京都推進室」
- 対象:恐らくドライバー
- 運営主体:京都市都市計画局歩くまち京都推進室
- 主要コンテンツ:パーク&ライドの紹介
- 言語:日本語
- 「公共交通機関でおこしやす・京都市協議会」
- 対象:主にドライバー
- 運営主体:京都市産業観光局観光部 観光企画課
- 主要コンテンツ:交通案内、企画乗車券、パーク&ライド
- 言語:日本語
「修学旅行ナビ」の「京都修学旅行日記」は、面白いコンテンツだと思います。あとは、ノーコメントで。
エリア限定型サイト
京都市の中でも一部の地域に内容を特化したサイトです。
- 「歩いて楽しむ東山 - 京都市東山区来訪者向けホームページ」
- エリア:東山区
- 運営主体:東山区
- 主要コンテンツ:エリアマップ、オススメ情報、アクセス情報
- 言語:日本語
- 「京都 岡崎-Kyoto Okazaki Area-」
- エリア:岡崎
- 運営主体:岡崎地域活性化ビジョン検討委員会
- 主要コンテンツ:岡崎の施設・イベント情報、エリアマップ、「岡崎地域活性化ビジョン(仮称)」の検討状況
- 言語:日本語
東山区は独立したサイトをかなり早くから開設していたように記憶しています。岡崎は2010年12月に開設したばかりです。
キャンペーンサイト
いわゆる観光情報サイトではありませんが、一部を取り上げてみます。
- 「京あるきin東京2011〜恋する京都ウィークス」
- キャンペーン:現在東京で開催されている京都創生のPR事業
- 運営主体:京都市、商工会、観光協会等による実行委員会
- 主要コンテンツ:「国家戦略としての京都創生とは」、イベント情報
- 言語:日本語
- 「第26回国民文化祭・京都2011 京都市実行委員会」
- 厳密には京都市エリアではなく京都府全域が対象となったサイトです。まゆまろバージョンの市バスも運用中です。
それ以外のサイトは「京都観光Navi:りんく集」からどうぞ。
また、ウェブ上ではなく、実際に京都市内で観光情報を得るには、書店に駆け込むか(大型・中型店舗ではたいてい京都特集があります)、京都駅2階の京都総合観光案内所「京なび」へどうぞ。各線ホームからの行き方がわかり難いので「京なび - 京都総合観光案内所 - Kyoto Tourist Information Center」を参考にどうぞ。市内のセブンイレブンの多くでは京都市作成のマップ等、情報グッズが無料で手に入ります。
吉永ゆうき的視点:エリアサイト、キャンペーンサイト、修学旅行サイト以外は、集約して情報を整理し直した方が良い。
今日も長くなりましたが以上です。それから、観光情報ではありませんが、最近できた京都市内の地域情報ポータルサイト「ことみん」が、どこへ向かっていくのか気になります。