2013年03月11日

第4回東大路通歩行空間創出推進会議のレポート

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2013年3月11日15時15分から@東山区役所

本日の議題は、12月に実施された調査結果の確認と、今後の進め方。

委員:今回の調査結果をどう読むか、住民と時間をかけて検討する必要がある。東大路で自転車をどう扱うかはマナーの問題も含めて考える必要がある。この界隈の自転車離礁者は中高年の割合が多い。徐々にわかったことを進化させながら設計に活かす。住民には出来上がりを見せるのではなく、過程を見せながら説明するべき。

委員:休日の映像がいつもの感覚以上にスムーズ。いつもあの状況とは思えない。歩道は拡幅するだけでなく、断面形状を直す必要もある。観光ピーク時と平日ピーク時の渋滞状況を正確に把握するべき。複数の案を、それぞれの長所短所を含めて示してほしい。

学識経験者以外の委員からは、発言無し。進行役は、事務局に発言を求める。

自転車は車道側も同数だった。歩道での自転車走行も双方向ほぼ同数だった。これは今回始めて認識できた。まだまだ調査が必要と認識している。案も複数示す。

委員:>事務局:調査は平均的な数値を取るのが一般的。ピーク時の特徴も知る必要があるが、一般的には平均的な数値を取る。12月中旬が平均的という認識だった。

委員:無規制の場合に起こる場合の渋滞もあれば、規制をした場合の渋滞もあり得る。一時間何台?という場合に、全く動かない100台と、めったに車両が来ない100台の2通りある。

委員:小学校が統合された。登下校の調査が無い。会議に学校関係者も来ていない。それから七条以南はどうなっているのか。予算の使い道は誰が要望したのか。>事務局:登下校は25年度の調査で行う。七条以南は市の計画には含まれている、交通バリアフリーの会議の方で整備が決まっているので、それにそって整備を進めていく。予算は、これまでの会議の内容を踏まえて、必要な額を予算化した。

委員:東山安井のバス停映像で、観光客のバス停でバスを待つ観光客のマナーも課題。歩くまちと言いながら観光地最寄りのバス停に集中してしまう事も課題。バスの乗降も分散できないか。>事務局:どこに並んだら良いか、どの路線に乗ったら良いかが、きちんと示されていない。交通局でバス待ち環境の改善を検討している。

委員:こういうデータを取る事がなかなか出来てこなかった。限定的な時間、場所ではあるが、東大路通の状況認識がかなり深まった。ただ、通年を通してどうなのか。平均という言葉も難しい。頻度も調査が必要。

事務局:真摯にご議論いただきましてありがとうございます。この件が始まって3年経つ。早くしてほしいとの思いもあるだろうが、昭和54年以来の大きな変化となる。これからも協力をお願いしたい。

今日の様子は、KBSでも19時からの「やのぱんの生活情報部」のニュースコーナーで流れるそうです。

吉永ゆうき的視点:これまでは、渋滞の原因となるタクシーやバスの乗降、荷さばき、そして歩道車道の道路断面の取り合いが主立った訳ですが、今回の調査結果を受けて、わずかに触れられる程度だった自転車、そして観光客のバス待ちの状況が課題として取り上げられました。25年度の更なる調査や予備設計は、2012年8月に策定された「東大路通整備構想」に沿って進められる訳ですが、今回の調査、そして25年度の調査で浮かび上がることも、設計に反映され、その上で複数の案が示されるのでしょう。ただ、構想を策定した後に更にいろいろ調査を重ねるのは、調査が必要な事柄が不明なまま整備構想を策定したのかと、少し疑問に感じます。更に今回気になったのは、事務局と大学の先生以外に発言は1件のみ。地域的なこともあるのでしょうが、議論は会議室の外で行われている様に感じました。実際、会場出たとこのエレベーター前では、委員たちの活発な意見交換が見られました。審議会という物の役割上、必ずしも悪い訳ではないのですが。

吉永ゆうき的視点:バス停のバス待ちの人の誘導は、交通局で検討されているそうですが、なかなか難しいと思います。なぜなら、市内の道路空間は「京のみちデザインマニュアル」でかなり制限があり、各地の駅周辺のバリアフリー計画策定でも苦労している(点字ブロックの色等)ところです。また、京都市のバスはどのバスに乗れば良いかわかりにくいと以前から言われていて、「洛ナビ」を導入したり、「市バス旅客流動調査」をした上で「便利でわかりやすい市バス路線・ダイヤの編成と発信」を目指していますが、バス待ち環境の改善にはもうひと工夫必要そうです。


posted by 吉永ゆうき at 18:15 | Comment(0) | 傍聴レポート