2009年10月20日

第5回「平成の京町家」検討プロジェクトチーム会議のレポート

2009年10月20日9時から11時
景観まちづくりセンター ワークショップルーム2

議題は、「平成の京町家」デザイン認定基準の検討と、PTの最終報告書案の検討。

デザイン認定基準は伝統構法、在来工法の両方においてデザインワーキンググループで検討されてきた。「住みごたえ(生活文化の継承と発展)」「住み継ぐ(循環型木造建築システムの再構築)」「まちに住む(「いえ」と「まち」の関係性の再構築)」の3つのテーマが設定されている。

今後設置される「平成の京町家コンソーシアム」が認定審査を行い、実施設計終了段階に京都市が認定する。

原則として市内産材を利用することになっている。

伝統構法、在来工法の両方においてモデルプランが作られ、モデル住宅が実際に建てられる予定。

特徴的な部分を一部挙げる。モデルに対しての実際のプランの変化の幅は未定義。運用も未確定。今日出た意見を踏まえ変更になることが考えられる。

  • 上下階で風が抜けるよう、吹き抜けが設けられている
  • 玄関土間が作られている(軽自動車、二輪車の駐車や、町内の催しでの利用が想定されている)
  • 外壁の見付面積の概ね二分の位置以上を木の現しとする
  • 暮らし方、ライフスタイルにまで踏み込んでいる。

途中で避難訓練の館内放送が流れ、急遽5分間休憩を挟むことになった。ただでさえ時間が足りないくらいなのに、ちょっと残念な状況。

2050年には、市内の住宅着工戸数の100%が「平成の京町家」と想定されている。市内産材の利用で輸送時のCO2排出削減が見込めるが、加工については賄いきれないため、対策が必要。市内で9万立米の木材生産能力があるとされている。

今後の課題として以下のことが挙げられている。

  • コンソーシアムの設立準備
  • モデル住宅展示場の企画検討
  • モジュール
  • 構法認定の簡略化
  • 市内産材の流通促進
  • 既存京町家の耐震改修認定

11月2日に親会議である「木の文化を大切にするまち・京都 市民会議」があり、今日がPTの最終回の予定だったが、終わりきらない状態なため、11月中旬に最終回を行うことになった。

12月に3つのPTの報告をまとめたものに対しての市民意見募集が行われる予定。それを受けて、1月に「木の文化を大切にするまち・京都 市民会議」で最終取りまとめが年明けに行われる。



posted by 吉永ゆうき at 11:30 | Comment(0) | 傍聴レポート
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