京都市の4月1日付け人事異動と組織改編、3月31日付け退職が発表されています。組織改編について気になったところを書き連ねてみます。
- 発表は組織改編ではなく、正確には組織改正
- 正した(三省堂の辞書によると「間違っているものを改めた」「きちんと整えた」)わけではないと思うので、個人的には改編の方がしっくりくる。「整えた」にしても、今まで整ってなかったのかと言えば、そうではないハズ。「組織改正」と「組織改編」では改正の方が使用数は多いわけだが、改編にしている自治体もあるので、法律で決められているわけでもなさそう。気になる。
- 保健所は「保健センター」に
- 行政区ごとに設置している保健所を1箇所(保健福祉局の事業所)に統合して、行政区で事務を行うのは「保健センター」に。この実質の名称変更は周知を徹底しないと、従来保健所を利用していた人達に混乱が起きる可能性がある。
- 勤労福祉青少年課の体制を強化
- これまでビックリするぐらい少人数だった。新設された「子ども・若者支援係長」が担当する「子ども・若者支援地域協議会の設置及び運営、子ども・若者計画の策定」の中身が気になる。
- 広報課の自主広報体制強化
- 「自主広報第一係長」と「自主広報第二係長」が設置されている。説明が無いので強化かどうか本当は不明。
- 農林業の担い手支援係長
- 「農業指導所」「京北農林事務所」からそれぞれ名称変更となった「農業振興センター」「京北農林業振興センター」に設置された。説明は無いので詳細不明。
- 岡崎地域活性化プロジェクトチームの設置
- 京都市動物園だけではなくて? 「岡崎地域活性化ビジョン」の策定とあるので、また審議会が設置されるのだろう。
- 観光案内標識アップグレードプロジェクトチームの設置
- 「京(みやこ)のみちデザイン指針」とも関係するが、案内標識や路上の工作物にある文字の書体とサイズは統一して欲しい。様々な色使いがされていても、そこに使われている文字の書体とサイズが統一されていると、一般に想像される以上に整って見えるものだ。
- 「歩くまち・京都」推進本部の設置
- 鉄道・バス事業者との調整かと思いきや、庁内調整。由木副市長を筆頭に○○監、○○局長の名がずらりと並んでいるが、全局長ではなさそう。未確認。四条通や東大路通の戦略シンボルプロジェクトなど、「重要施策の実現に向けた具体的取組を検討する部会を設置」って、実現するでも検討するでもなくて「設置する」。2011年3月31日までに部会の設置さえすれば、検討が開始されなくても達成と言える。んー。でも「実現に向けた具体的なタイムスケジュールを早期に作成する」そうなので、意外と実現は早い?(行政が外部組織と協力して何かを実現する際に、スケジュールが決められるというのは、既にほぼ実現が内定している場合が多い)
- 京都市地下鉄5万人増客推進本部の設置
- 経営健全化計画策定したからには、「歩くまち」以上に実現しなければならないけど、「歩くまち」より実現は疑問視されているから、こちらでもトップの由木副市長は大変だ。ちなみに「実働部隊として具体的取組の実践プランを作成する」のは「各区のまちづくり推進課等の係長を中心に20人程度で結成」される「若手職員増客チーム」。それから、これに伴って副市長の担任事務も変更になっている。
- 知っている人が異動&退職
- 異動の方は課内だったり昇進だったりで順当(?)だが、退職の方はお世話になった課長が退職されていておどろいた。