京都市の広報ページ「御池通自転車通行環境整備に係る実証実験について」にある通り、11月12日から18日の朝から夕方まで、御池通で歩行者と自転車の通行空間を分離する実験が行われます。現状でも、舗装の色で分けられていますが、白テープ等で明確にするそうです。
御池通は、自転車でよく通りますが、自転車のゾーンに歩行者が歩いていたり、車が止まっていたりで、歩行者のゾーンに出ざるをえないこともあります。現在の歩道の形状では、自転車含め通る人皆がしっかりと意識する必要がありそうです。
ところで、京都市内には、もっと明確に自転車の走行空間が分離されている通りもあります。
知ってる限りで一番明確に分離されているのが、三条通の佐井通(春日通)から西小路通にかけての北側です。
赤い車が停まっている路肩の横が4mほどの幅の植込みになっていて、車道の路面より一段高い土地に木が植えられています。さらにその外側に車道と同じ高さのアスファルト舗装の自転車道があります。幅は1.5mほどです。その外側に自転車道より一段高い歩道があり、ガードレール等はありません。ちなみに写真左下の白い車の下は、嵐山電鉄の線路です。
同じ三条通の西大路より東側でも七本松通りの辺りまで、自転車走行ゾーンが設けられています。
ここの自転車走行ゾーンはカラー舗装され、歩道との間にブロックが置かれています。自転車走行ゾーンと車道との間には柵があります。地面に自転車のマークも塗装されているのですが、歩道が空いているのに自転車走行ゾーンを歩く人をよく見かけます。おそらく無意識なのでしょうが、行動心理学の専門家に聞いてみたいです。
それから、五条通でも、歩道の一部が塗り分けられ、自転車走行ゾーンと歩行者ゾーンとの間に花壇が置かれています。
ここも御池通のように、自転車も歩行者もゾーンに関係なく通っている事が多いです。ちなみに五条通は自転車専用道の整備が計画されています。2011年2月に完成予定です。(京都新聞の記事「京の都心 自転車専用道 国交省 五条通に11年設置」)
そして七条通です。七本松通から大宮通ちかくまで、歩道の一部が自転車走行ゾーンになっています。
自転車走行ゾーンと歩行者ゾーンとの間に木が植えられ、地面も色分けされています。さらに区別を示す標識も設置されています。ただ、自転車走行ゾーンにお店の看板や鉢植えが置かれている箇所もあり、自転車走行ゾーンを通る自転車は少なめです。写真の手前から二本目の木の辺りがバス停なのですが、ベンチやバスを待っている人が木の陰になり、自転車走行ゾーンからは見え難く危険です。
最後に、自転車走行空間とは直接関係ありませんが、自転車つながりという事で、来週に開催される自転車等駐車対策協議会の情報にリンクしておきます。「平成22年度第2回京都市自転車等駐車対策協議会の開催について」(京都市のページ)