高校駅伝、都道府県対抗女子駅伝、京都シティーハーフマラソン、そしてサッカーの京都サンガ。それから学生スポーツとして盛んなラグビーやアメフト。この辺りが多いのではないでしょうか。
そこに新しく加わることになったのが、プロバスケットボールリーグのbjリーグです。京都市に本社のある医療機器会社アークレイの子会社、スポーツコミュニケーション京都が来シーズン(野球やサッカーと違いバスケは秋から翌年春に開催され、ここでは2009-2010シーズン)からの、bjリーグへの参入を表明しています。
門川市長の記者会見によると、京都市も参入を歓迎していて、ホームアリーナに西京極の京都市体育館をということで、話が進んでいるようです。
これで、市内に2つ目のプロスポーツチームができるわけですが、3つ目もそう遠くない将来に誕生するかもしれません。それが野球です。
今まで京都でも人気のあるスポーツでありながら、プロチームのなかった野球ですが、関西独立リーグが来春からスタートし、読売新聞によると「京都、奈良、滋賀各府県を加えた8球団に拡大する構想」とのことです。京都には阪神ファンがそこそこいると思われますが、地元チームが出来ることで京都での野球は今より盛り上がるのでしょうか。
ここで気になるのがその京都チームのホームスタジアムです。プロ野球の公式試合も何度か行われた西京極球場が、おそらく本命でしょうが、最近整備されたばかりの伏見桃山の球場がグレードアップして使われるかもしれません。
ところで、西京極と言えば、バスケのホームアリーナになる予定の京都市体育館、先ほどの西京極球場、そして西京極陸上競技場があります。
この陸上競技場は、陸上関係者やファンにとっては、長年駅伝のスタート&ゴールとして親しみがある場所で、一説によると京都の陸上の聖地とも言われているようです。
一方で京都唯一のプロスポーツチーム、京都サンガのホームグラウンドでもあるわけですが、長年使われているだけあって、耐用年数があと10年ほどのようです。
サンガのサポーター団体などにより専用スタジアム新設を求める署名が35万人分集められ、京都市などが06年に用地確保や財政負担を理由に西京極陸上競技場を改修する方針を決定していました。
しかし「サンガのホーム・西京極改築計画が暗礁/代替施設めど立たず(京都新聞2008年5月16日)」にもある通り、改修期間中の代替会場が見つからず、改修計画がストップしているようです。
市内、及び府内にはサッカーの試合の出来るコートはあるのですが、いずれもJリーグ スタジアムの確保で定められている、公式試合をするための客席や照明などの条件をクリアできていないため、代替施設にはなりません。
一応、過去にもJリーグ規格に満たないコートでも特例で公式試合が行われたことはあるようですが、だからといって今回も大丈夫とは言えないようです。
西京極総合運動公園には陸上競技場の横に補助トラックがあり、サッカーファンからはそこをサッカーコートに整備すればよいという声も挙がっているようですが、陸上競技場でトップレベルの公式陸上大会を行うには、補助トラックがあることが条件のようで、しかも陸上関係者からは聖地を変えないで欲しいという声もあり、補助トラックのサッカーコート化も難しいようです。
いろいろと述べましたが、野球の関西独立リーグの京都チーム参入の構想がうまく進み、西京極総合運動公園内の各施設が上手に整備されれば、京都の一大スポーツゾーンになることも十分に考えられるだけに、改修計画の足踏みは残念です。
また、京都でスポーツがより盛んになれば、市民もスポーツに親しみ体を動かすことが増えるでしょうから、市民がより健康になり、市の各種健康保険の支出の負担も減って言うことなしなのですが。
とりあえず、京都市の財政が危機を脱するまでは、各スポーツの関係者やファンがお互いのスポーツを尊重しあい、スポーツ文化を醸成して行くのがよいかと思います。
京都市文化市民局市民スポーツ振興室(市のスポーツ施策)
スポーツの振興の予算(平成20年度)
京都市保健福祉局予算(平成19年度)(国民健康保険事業特別会計など)
関係のありそうなブログから興味深いものを取り上げています。
「京都×地下鉄増収&スタジアム」大作戦
来シーズンは、京都が参入
ネットで見かけたサンガホームグラウンドに求めること
- コートと客席の距離を近づけてほしい
- 客席の傾斜を急にしてほしい
- オーロラビジョンをつけてほしい
- 客席に屋根をつけてほしい
- 売店の飲食物を美味しくしてほしい